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「だったら余計な一言を言わないでよ。最近は胸も苦しくてしんどいし、もうどうして大きくなるのよ!それなりの大きさで良いのに!」
「苦しいなら下着を新しくすれば良いだろう。後、あんまり胸が無くても良いとか言わない方が良いぞ。」
「新しい下着って最近買ったばっかりだよ。それに大きなサイズって可愛いの少ないんだよ。」
「知らんよそんなの!でも合わないサイズのモノを着けてると良くないんだろ?爺に言えば直ぐに買ってくれるだろ?」
「うーん、お婆ちゃんに言うから良いわよ。お爺ちゃんだとついて来ようとするから面倒だし。」
「爺、孫に対して何やってるんだ?婆さまに言っておこう。」
このように無駄話をしながら歩いていだが、漸く訓練室の扉が見えてくる。扉の横には、壁にもたれ掛かって腕を組んでいる男子学生が居る。学生服のラインから同じ一年生であることは判るが誰だろうと思っていると。
「あっ、ミーシャ君どうしたの?」
と声を掛けるシノン。どうやら知り合いらしい。
「どうしたのって、君がお兄さんを連れてくるのが遅いからゴリに探してこいって言われたけど、そろそろ戻る頃だと思って待ってただけだよ。
全く、どうして俺が君を探さないといけないんだ?俺のことをどうやらマネージャーか何かと勘違いしてるんじゃ無いのか?
おっと、失礼しました。自己紹介が遅れました。ミーシャ=ルリエーです。最近、塾で御世話になってます。」
「あぁ、君が最近噂のシノンの友達か。俺はてっきり女の子と思っていたからびっくりしたよ。いつもシノンが御世話になってるみたいで有難う。色々大変だっただろう?シノンに勉強を教えるなんて。」
「そんなことはないですが、まさか俺のバイトが終わるまでずっと家の前で待ってるとは思いませんでした。いつもバイトが終わると遅くなるので、もう根負けして少し勉強を見てます。代わりに俺は空いた時間で先生に色々と教えてもらってます。」
「シノン、何やってるんだ?あまり無理に頼んじゃ駄目じゃないか!ミーシャ君も嫌だと思ったら何時でも止めて良いよ。まあ無理じゃなければ続けてやって欲しいけどね。」
「あはは、あ、あの時はもう切羽詰まっててつい。ゴメンね、ミーシャ君。」
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