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「別に構わないよ。君が強引なのは、何時ものことだろう?
君が振り回して、俺がフォロー入れるのがパターンになってきてるのは事実だよ。あーだからアイドルとマネージャーとか言われてるのか。そのせいか色々な人に君の予定を最近よく聞かれるんだ。俺は知らないって言ってるのに聞いてくるから何とかしてくれ。」
「え?そうなの?ゴメンねミーシャ君。何だか迷惑掛けてるみたいで。でも皆分かってないよね?私がアイドルな訳ないじゃない。それにミーシャ君はマネージャーよりもプロデューサーって感じだし。」
「えーっと、俺の自己紹介をしても良いかな?」
「あっ、大丈夫です。クルト=オイゲンさん。今年の特待生の一人で既に学内の序列5位、術式、武術、学術どれをとっても優秀で有名ですし、よく塾でも彼女の話でも聞きますから初対面な感じがしないです。」
「そうなんだ。俺は別に大したことしてないんだけどなぁ。序列だって入学式の日に絡まれた馬鹿をブッ飛ばしただけだし。特待生なのは婆さまのお陰だよ。塾の方は先輩達?シノンは悪口だよね。
あれ?これって俺のイメージ悪くないか?特待生だから授業は出ないし。」
「そう言えば兄さん、三日に一度は喧嘩を吹っ掛けられてるって聞いたけど?この間は風紀委員とか執行委員とかに襲われたって聞いたけど?因みにクラスの兄さんのイメージは怖いだって。」
「うーん、俺自身はただの本の虫なんだけどなぁ。爺と婆さまに仕込まれてるから人より一寸だけ強いだけで普通なんだけどなぁ。」
とクルトが言うと、シノンが首と手を振りながら
「そんなわけ無いでしょ!兄さんは塾生の中でもトップクラスの実力じゃない。ギルドなんか即戦力で欲しいとか言われてたじゃない。」
「興味無いよ。何でわざわざ自分から戦わなきゃならないんだよ。俺のは護身術だよ。自分と周りを少しでも護れるようにと思ってやってるんだ。わざわざ自分から危険を犯したく無いよ。アイツらは自分が正しいと思って考えを押し付けてくるから堪らないよ。俺の基礎能力はシノンとそう変わらないよ双子だし。學校の成績なんて真面目にやればそれなりには取れる筈なんだから、煽てて俺が戦うと思ったら大きな間違いだよ。面倒事は御免だよ。」
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