Prolog

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仁の辛い採点に、俺は蹴り足を戻した。 「少ししか上達していないみたいですね。」 「うっ、………すんません。」 「銃撃戦だけが殺しじゃないですよ。ありとあらゆる状況に対応できるようにしてください。」 「うぬぬぬぬく……………………………」 実戦と訓練は違う。 実戦になれば俺はもっと冷静かつ残酷に戦える。 とはいえ、圧倒的な実力差を埋めるのは困難だ。 全くもって面倒くせぇな。 それにしてもはやり仁は強い。 俺の殺し屋の師匠。 宮本 仁。 初めて会った頃に比べてけっこう実力差を縮めたつもりなのに、ヘラヘラと微笑む面を変えることはほど遠い。 さて 俺、進道 進の話はここまでにしようか。 ここから先は俺の師匠……殺し屋、宮本 仁の物語だ。 画面の覗くお前達、糸目の殺し屋に気をつけろよ。 じゃあな。
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