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「ほうほう、この組織は中規模なようですね。」
ノブ子からわたされた名簿をパラパラと流し読みしながら歩く。
私はそのまま左に曲がり、人気の少ない路地裏に出た。
だって明らかに誰か私を尾行しているようですからね。
「どうしましょうか……」ヒョイ
シュッ
「ッ!?」
私が前に屈むと頭上で何かが通りすぎた。
ナイフだ。
「そんな殺気だっていましたら普通にバレてしまいますよ。」
ナイフを引かれる前に私はその腕を掴み、背負い投げの容量で相手を投げ飛ばした。
「まさかノブ子さんの所に組織の構成員がいるとは思いませんでしたけどね……瑞希さん。」
「くっ!」
投げ飛ばされた構成員、瑞希は空中で身をひねってきれいに着地した。
ふむ、店にいた時の制服とは違い今の瑞希さんの格好は全身が黒ずくめの。
体のラインがくっきり浮き出て、出るとこが出て引っ込むとこご引っこんでいて……実にけしからんですね。
調教のしがいがありそうです。
ニヤニヤ
「ッ!?」ブルッ
瑞希が何感じたのか私から距離を離しました。
はて、なにか嫌われるようなことしたでしょうか?
─────────────────仁side out
瑞希side
何この男、ボスから殺し屋って聞いてたけどコイツからあふれ出す殺気……尋常じゃなさすぎる!
店ではニコニコした優男かと思って少しタイプかなって思ってしまった自分を叱りたい。
この男が組織に何かしたのかはわからないけど、早く始末しな
「遅いですね。」
え?
───────────────瑞希side out
仁side
「遅いですね。」
私は瑞希の背後に立ってました。
え?
どうやったかですか?ただ走って瑞希の背後まで走っただけですよ。
だって彼女、ぼおっとしてましたから気づかれなかっただけですよ。
「では」
ドスッ
私は瑞希の首に手刀で叩き、うむも言わせず気絶させました。
さてさて、この娘で事情聴取(調教)をしましょうか。
とその前に、ノブ子さんに瑞希を一時借りると連絡しましょう。
一応、瑞希はあそこの店員ですからね。
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