アンダー・グラウンド

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ヤウ=ゴーレンは夏季休暇を利用して、「亜尼(アアマ)国」の首都「馬羅(バラ)」を訪れた。 ヤウは馬羅にて出会った少年ニゴと、「アンダー・グラウンド」と呼ばれる地下世界に住む浮浪者達への食糧配給のボランティアを始める。 アンダー・グラウンドは行き場を失くした孤児達が、地上から逃れて辿り着いた場所であり、ヤウはボランティアを通して、リオンという薬物中毒の子供と心を通わすようになる。 同じ頃、馬羅では街のあちらこちらで放火事件が起こるようになる。 アンダー・グラウンドの住人が放火犯の容疑を掛けられる。 彼が射殺された事で、事件は終息に向かうが、ヤウはニゴに不信感を抱き始める。 ニゴは、政府に雇われた「一掃部隊」で、その目的は社会のゴミと評されるストリートチルドレンの一掃だった。 ニゴはアンダー・グラウンドのいたる所にタイマー式の爆弾を仕掛け、住人達を地下世界ごと吹き飛ばそうと計画していた。
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