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最後に自分の素性を告げ、ニゴはヤウを住人達の道連れにし、アンダー・グラウンドの入口であるマンホールを封鎖する。
ヤウは動揺と、死への恐怖で気を失う。
ヤウが目を覚ますと、そこは病室だった。
アンダー・グラウンドやニゴの事を知っている者はいない。
全ては夢だったのかと疑心暗鬼になったヤウは、アンダー・グラウンドがあった場所へと向かう。
その場所は更地になっていた。
ヤウに一匹の野犬が近づく。その犬にはリオンの思いが綴られた手紙が託されていた。
ヤウは1人、更地に佇み、やるせない思いに涙を流す。
アンダー・グラウンドは、そこに生活をしていた人々を含め、その存在さえも、なかった事になってしまっていたのだった。
(完)
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