第1章

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「ほんまに天かす、ようけ入れるんやな」  腕をつつくと、コクラは目を丸くしながら頷いた。  順番になり、やっと買えた。  ソースも青のりもついていない、きつね色の丸いたこ焼きがあった。  爪楊枝が二本刺さっていて、コクラが一つ取ってくれた。 「まだ熱いけん、気をつけたほうがよか」
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