★SEVEN★

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舜が「そっかぁ」と、どこか安堵したように言った。 私は頷く。 「なら…ちょうどよかったな。俺もさ、そろそろ友達に戻ろうかなって、考えてたから」 舜の声は、少しだけ震えていた。 顔には、いつもと違う笑顔が浮かんでいる。 でも、私は気にならなかった。 「だって、玲也の前で見せる美玖の笑顔見るたびに、苦しかったから」 舜が俯く。 その唇が、僅かに動いたけど、何か言ったのかはわからなかった。 私は財布と出し、テーブルの上にお金を置いた。 「いいよ。俺が払うから」 「ううん。友達に…そんなことさせれない。割り勘で」 私は椅子から立ち上った。 椅子の背に掛けた上着とストールを手に取る。 「ありがとう」 今までありがとう。 私の隣にいてくれて、好きになってくれて、ありがとう。 こんなに好きになったのは、舜が初めてだった。 零れそうになる涙をこらえて、私は店を後にした。 空を見上げると、どんより重そうな雲から、白い物がふわふわ舞い落ちてきた。 くしゃみをし、私は身震いした。 瞼の上に雪が舞い降りた。 体温で解けた雪と、瞼から滲んだ涙が混じる。 「大好きだった」 呟き、私は駅前広場に続く大通りをゆっくり歩いた。 To be continued…
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