★SIX★

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リビングでゴロゴロしながら、スマホに表示された時間を見る。 まだ昼過ぎだ。 一日って、すごく長い。 暇だなぁ。 LINEの通知は、30を超えている。 やることはないけど、確認する気にならない。 だって、LINEの通知欄は、全て、舜からのトークで埋まっているんだもん。 送られてくる現状報告と、私を心配してくれる言葉の数々。 嬉しいけど、嘘をつかれているかもしれない不安が同じくらい心を覆う。 複雑だ。 肌寒くなってきて、私はこたつの電源を入れた。 首まですっぽりこたつ布団に入り込む。 どのくらいそうしていたのか、だんだん眠くなってきて、私は欠伸をした。 無意識に、LINEを開く。 トークの通知は、舜以外からのもあった。 “部活終わったよー!今、瑞希と帰宅してるー” “今から部活行ってくるね” 奈々ちゃんからのと、浩佳からのだ。 “お疲れ様ー。カップルで帰宅っていいねぇー” “いってらっしゃい!頑張ってね!” それぞれに返信してから、トークが来た時間を確認する。 どちらも、1時間ほど前だ。 返事遅くなっちゃったなぁ。 そう思いながら、舜からのトークに目を向ける。 “起きてる?構ってよ”
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