★SEVEN★

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何それ…。 そう思ったけど、何故だか頬を赤らめる舜がおもしろくて、私は思わず笑った。 「何だよ」 「だって、おもしろいから」 私が言うと、舜は目を瞬かせた。 そして、ふいっと顔を背けてしまった。 私は、舜の手を握り返した。 「…手、冷たい。次は、ちゃんと手袋はめろよ?また風邪引かれたら俺…」 その先は、声が小さくて何も聞こえなかった。 道を行きかうカップルたちの声でかき消されたせいもあった。 「イルミネーション、見るの楽しみだね」 私は舜に言った。 舜が「あぁ」と頷く。 駅前の広場につくと、クリスマス仕様のモミの木がライトアップされていた。 「綺麗…」 ドラマに出てきそうで、なんだかロマンチック。 まるで、ドラマの登場人物になった気分だ。 「…綺麗って言って顔輝かせてる美玖の横顔のが綺麗」 舜が小さな声でボソッと言う。 「へ?」 顔が一気に熱くなった。 私は空いている右手で、慌てて顔を押さえる。 冷え切った右手の冷たさが心地いい。
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