★SEVEN★

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イタリアンのレストランを予約したというのは、聞いていた。 でも、学生のデートだから、小さな店をイメージしていたのに、全く違っていた。 天上からシャンデリアが吊り下がり、ヴィーナスの壁画が飾られている。 丸いテーブルには白いクロスがかかり、その上に綺麗なグラスが幾つも並んでいた。 「すごい豪華だね」 「まぁね」 大きな窓の外にはバルコニーがある。 窓についているカーテンは、真紅で金色の刺繍が施されている。 「お金、ある?」 「美玖とデートするって言ったら、親が金出してくれたから大丈夫」 舜がはにかむ。 私は「太っ腹だね」と笑った。 「俺の親、美玖のこと相当気に入ってるから。まぁ、俺の美玖愛には負けるだろうけどな」 「ばか」 顔を見合わせて笑う。 それから、メニューを見て、ウェイターに料理を注文した。 「でも、窓際の席でよかったね」 「ん。何で?」 「だってほら。外のイルミネーションがよく見える」 私は窓の外を指さした。 駅前広場からレストランまで続く大通りの街路樹は、イルミネーションで青白くライトアップされている。 それを見て黄色い声を上げる女子高生や、カップルも少しだけどここから見えた。
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