★SEVEN★

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「少なくとも、恋愛対象には思われてないって。絶対」 私はグラスに入った水を飲んだ。 舜が少し顔をしかめる。 「どうする?部活中にいきなりキスなんてされたら」 「そんなこと、あるわけないでしょ」 否定しながらも、胸の奥がモヤモヤした。 私と玲也くんの間には、本当に何もない。 ただの部活仲間だ。 なのに、舜はそれ以上の関係なんじゃないかって疑ってくる。 でも――。 舜と美織さんはどうなの? 美織さんが舜に対して明らかな好意を抱いているのは、皆が知っている。 その美織さんと舜は、部活仲間。 だけど、昨日二人は会っていた。 それを、舜が隠している可能性は50%。 何で自分がしたことは隠して、私のことをそんなに疑うんだろう。 私はフォークを握りしめた。 「でも」 まだ言いかける舜を思いっきり睨む。 舜が何か察して、口を閉じた。 「だったら、舜はどうなの?」 声を荒げそうになるのを必死に抑えて、静かに聞いた。 一瞬、舜の表情が強張った。 でも、すぐにいつも通りになる。
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