★SEVEN★

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「何が?」 舜がグラスの水を一息に飲み干した。 近くにいたウェイターを呼び、水を注いでもらう。 「美織さんとの間に、何かあったりしないの?」 「あるわけないだろ。だって、俺は美玖のことが好きなんだから」 嘘。 浩佳が見たと言っていたことを聞こうか迷った。 まだ、半信半疑だ。 舜のことは信じたい。 でも、親友の浩佳のことも信じてる。 「…ホントに、部活仲間ってだけ?」 「どういう意味だよ」 舜が眉間に皺を寄せた。 「別に信じてるわけじゃないんだけど、浩佳が…昨日、舜と美織さんがドーナツショップに入ってくのを見たんだって」 あくまでも、舜が赤城くんと言った方を信じている風に装って言った。 舜の顔が、ハッキリと強張るのを見た。 胸の奥がズキッと痛む。 これ以上、お互いの腹の内を探り合って、それでもまだ私は、舜の隣にいたいのかな。 ふと、疑問に思った。 別に私が我慢しさえすれば、すべては上手くいくんだ。 舜と美織さんがくっついて、私が苦しむことはなくなる。 私は息を大きく吸い込んだ。
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