策士

3/7
58人が本棚に入れています
本棚に追加
/345ページ
「ねぇ、はな・・・」 「どした?いきなり真面目モード」 「あのさ、どうしたらいいのか 分からないよ。康ちゃんのこと」 「まだ言ってんの? いい加減諦めたら。何年繰り返してるの」 「3年」 「普通のヤツだったら もう諦めて違う女に目移りしてるよ」 「そうなのかなぁ。 もう男の人の事がわかんないよ。 自分の見る目もだけど」 「莉花の見る目の無さには納得 ハハハ」 でもさってはなちゃんが続けて 「確かに彼は気分屋なところあるけど、 莉花を傷付けたりしないと思うよ? 人間不信になるのも分かるけどさ むぅーも康ちゃんが大好きなんでしょ、 少し人生預けてみたら?」 失敗したら長野に移住しに来い 私が助けてやるって・・・ 「むぅー、くぅー、すき♡」 帰ってきたはなちゃんの子供達に 戦隊ロボで遊んでもらいながら、 むぅーが言う 「確かに、むぅーとくぅーは相思相愛 いつも似てるって言われる事に こっちがビックリするよ」 ここまで来たら もう変わらないよ籍入れたってって はなちゃん言うけど、 私には その紙一つ 文字の一つ一つでさえ 重さと恐怖が入り交じって躊躇ってしまう
/345ページ

最初のコメントを投稿しよう!