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「莉花。かりんとう好きか?」
「はい。好きですけど…」
「そうかぁ。口開けろ」
「へ?」
次の瞬間、黒かりんとうが3本まとめて口に入ってきた
「ふぁに ひゅるん うぇひゅかぁ」
「まだ入りそうだな~~~、ん?」
楽しそうにもう1本入れようとしてくる
「お前がメシ食ってる時、幸せそうに大口開けてニコニコして食ってるの知ってたか?
悪い意味で言ってるんじゃないからな。
ここの店自体が莉花にとって休まる場所で再スタートできる場所になるハズだって事だ!」
「……」
(そうだ!この人私の事情を全て知った上で採用してくれたんだっけ)
「まぁ。あとは莉花したいだけどな」
「ありがとうございます」
少し泣きそうになりながら俯いたまま言った時
「あ~っ店長!莉花ちん泣かしてる」
「はぁ~っ?バカ言うなよ康太!
ところで終わったのか?」
「はい!終わりました。」
崩した敬礼のポーズでタイムカードをきっている
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