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…コォォォン!!タンッタンッ!!キィッ!キュアア…
ダークグレーのインプレッサが不格好ながらにテールをスライドさせ、
南賀知山(ナカチヤマ)を上って行く。
シューーーーゥン!!バンッバンッ!!
排気管が火を吹き、
加速を促す。
「今のスライド…結構グラついてたな?」
ナビシートで呟く大貴。
「うっせぇなぁ。
ようやくこの車に慣れてきたばかりなんだ。
上手く流せるまでまだまだ掛かるさ。
」
「てか、
お前の方はどうなんだよ。
あのターボのジャンク乗りこなせてんのかよ。
」
ここぞとばかりに攻め入る。
「今、
それ聞くか…?」
「つかジャンクとは聞き捨てならんな、
頭金だけで買えたチューンかーがあれしかなかったんだ。
俺が金無いことは知ってるだろうが。
」
少し落ち込んだ様子で続ける。
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