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「そういえばこの前ここら辺りでテール擦ったんだよなぁ…。
」
擦ったと思われる黒色の塗料が付いたガードレールを横目に大貴は更に落ち込む。
だがそこのコーナーはそれほどRもキツくなく、
ちゃんとブレーキングしてから進入すれば簡単に抜けられるコーナーだった。
「…んで?バンパー直したか?」
ハンドル片手に指で肩を突く。
「いんや。
今金なくて、
それどころじゃねぇよ…。
Rに悪いけどしばらく凹んだままだ。
」
軽くうなだれ、
疲れた様子で語る。
「ははん。
どおりで俺のクルマに乗せろとか言う訳だ。
バトル観戦にバンパー擦ったクルマで行くのはカッコ付かないよな(笑)」
クスクス笑いながらアクセルを踏み込んでゆく。
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