1stPRIDE:蒼き狼の影

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既に2コーナー先にはテールスライドするスキール音が聞こえていた。 「路肩に寄せないと、 ぶつかるぞ!!」 大貴は焦った様子で喚く。 「少し減速してれば、 あとはあっちが避けるさ。 」 強めにブレーキを踏みこんで、 規定速度までスピードを抑えた。 なんて事をやっていると前から蒼い影がスライドし、 目の前に現れた。 シューーーーゥン!!キィィィンキィィィン!!フォン!フォン!フォン! 戦闘機に似たキンキンするロータリーのエンジン音、 後輪が激しくスモークをあげて鋭くコーナーに切り込み、 イン側ガードレールギリギリでフロントバンパーを擦るか擦らないかの距離を凄まじいスピードとアングルでスライドしてきた。
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