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瞬きをするあいだにはもう俺達のクルマのサイド駆け抜けて行った。
ズゥオン!!
「うわぁっ…!!」
あまりのスピードに圧倒されて、
ハンドルが遅れた…。
キィィィ!!!!!
ガツンとブレーキを効かせサイドを引いた。
コーナーにぶつかるすんででなんとか止まった。
「うおお…。
肝冷したぜ、
死ぬかと思ったぁ…。
」
二人して同じ事を呟いた。
「ぷふっ…あははははは。
」
そして同時に笑った。
「あのクルマ、
多分後期FCだな。
凄かった…。
」
「ああ…。
驚きすぎて真っ白になっちまった。
」
その走りは衝撃的だった…。
全身の細胞という細胞が、
本能が昂った。
蒼い残影を眼に焼き付け一瞬で俺達の前を掛け抜けて行った。
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