4.ツンツンリーマンの恋愛事情。

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  私の頭の中は、いろんなものが乗っているちゃぶ台をバーン!と引っ繰り返してしまったかのように、いろんな感情が散らばってしまっていて、収集がつかない状態になってしまっていた。 な、何をどうしたらいいの!? ちらりと部長の方を見るけど、デスクに戻った部長はいつものように涼しい顔で仕事を再開している。 もちろんパニックになっているのは私だけなのだろう。 私は部長のことで頭がいっぱいなのに、当の部長は私のことなんてこれっぽっちも頭の中にないんだと思うと、少し悔しいし寂しくなってしまう。 ……って、そんなのは私の勝手な感情だから仕方ないことなんだけど……。 集中なんかできる気はしないけど、とりあえず仕事はしないといけない。 私は基本的にパソコンを打ち込むことが仕事だし、キーボードを叩く音がずっとしないのは仕事をサボっていると思われてしまう。 それは仕事の信用問題にも関わるし、パニックになった頭の片隅でちらちらと主張するものがあるのだ。 それは私にとっては恐ろしいくらいに盛りだくさんの、来週頭にする予定の仕事内容。 それを考えると、できる限り他の作業は前倒しで終わらせておきたいというのが本音だった。 つまり、今日の伝票の打ち込みは今日のうちに終わらせておきたい。 私はとにかく落ち着くべく深呼吸を何度もした後、『よし!気合いだ!!!』と言い聞かせて、パソコンに向かい始めた。 ……残業仕事を再開して約30分後、どうにか無事に打ち込みとチェックを終わらせた私は、いつも以上に出してしまった集中力にすっかり疲れ果ててしまっていた。 がくりとデスクに突っ伏してしまいたい衝動に駆られるけど、部長がいる場でできるはずもなく。 そのまま帰れば良かったけどトイレに行きたくなってしまった私は、私のことなんて見向きもせずパソコンに向かってまだ仕事をしている部長を横目に、オフィスを出てトイレに向かったのだった。  
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