3

37/60
前へ
/356ページ
次へ
"あいつにはそれくらい痛いお灸が必要なの"と言った千夏ちゃんの言う通りに堂本くんに告げた。 よく意味が分からなかったけど、それで上手くいくらしい。 でも、もう一度近付いてくる可能性もあるとか。 やっぱりよく分からない。 たまに、千夏ちゃんは……深くなる。 悟りでも開けるって思った。 それより。 「マックの君…元気かなぁ?」 「元気でしょ。この前会ったばっかりじゃん。」 「この前って日曜日!今日は金曜日!」 「だから会ったばっかりじゃん。」 「5日…5日も会ってないもん…」 「…うっわ。本気で色ボケ。一回目と二回目の間は2ヶ月あったっつーのに。」 「明日、土曜日だ…午後から行きたいな…行っちゃおうかな…千夏ちゃん行く?」 「…あんたらの邪魔はしませんよーーだ。」 「邪魔!?そんなこと思ってない!」 「あんたはね。」 ……深い。 これじゃ、マックの君が、私に気があるっぽいじゃん。 有り得ないのに。 だからこそ主旨が分からない。
/356ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2887人が本棚に入れています
本棚に追加