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「か…か…カツロ…セッテン…カツヨウ…」
家に帰って部屋に行き、着替えてベッドの上で携帯を握りしめながらにらめっこすること一時間。
"三村冬馬"の文字に萌え死。
慣れてきた頃に通話ボタンを押す…前に戻るボタンを連打し緊張死。
「やっぱりメッセにしよう!」と意気込んだものの、何を書いていいのか分からずに自爆死。
枕に何度突っ伏しては正座して…を繰り返したんだろう。
「…ダメダメだぁ…」
恥ずかしすぎる。
好きなのに。
好きだから。
「……カツヨウ…!!」
ちょっと落ち込んだら、"だけど""でも"ばかり出てきてググッと拳を握る。
恥ずかしい…"だけど"声が聞きたい
恥ずかしい…"でも"会いたい
そして、大きく頷いて正座して。
通話ボタンを押す。
「あわわわわ!!!!」
コール音が鳴る前に通話終了を連打して、枕に突っ伏す。
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