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♪♪♪♪♪ ♪♪♪♪♪
「…ぎゃーー!!!」
耳元で鳴り始めた着信音にビックリして飛び起きた。
「……え。……マックの君?」
画面には"三村冬馬"の文字。
…いや!ダメだ!取れないよ!
貴重な仮眠時間。貴重な仮眠時間。
いくら私が子供だからとはいえ、物事の分別は出来る。
私があんなにチンタラしてたから、遅い時間に電話してしまったし。
また貴重な仮眠時間を削らせる訳にはいかない。
一時鳴り響いた電話。……切れちゃった。
「…ひゃーー!!!」
ホッとしたのも束の間。今度は通知メール。
画面はラインで。相手はマックの君。
《電話に出て?ナツちゃん》
いつまでも優しいマックの君。
これもきっと私に合わせてくれてるだけで。
「…にゃーー!!!」
再度震えた携帯。今度は着信。
音が鳴りやむのをジーーと見ながら待って。
鳴りやんだらホッとして枕に突っ伏して。
「…ほわーー!!!」
またライン通知メール。当然マックの君。
…もう、合わせなくていい。
私が子供だって自覚しろと言われてる気になってしまう。
だから、これ以上優しくしなくていい。
そう思いながらメールを見る。
《電話に出ろ》
……優しくしないで……
《既読ついてんだ
そこにいるんだろ 電話に出ろ》
……?……あれ?…………ダレ?
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