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と。 コース上で立ち止まったマックの君。 急にこちらを向いた。 …いや!!今振り向かなくてもいいですけど! 非常に困る! 昨日怒ってたから怖い!! 慌てて頭まで自販機の影にスッポリ隠し ーーーガコン!!! (きゃーーー!きゃーーー!!) 大きな音に驚いて、思わず声が出そうになった。 …って。なんだ。飲み物買いに来ただけか… 「…で?いつまでそこにいる気?」 「んーー…マックの君がいなくなるまででしょうか…あ、暗くなる前に帰らなきゃまた怒られるし……んぎゃーーー!!マックの君!!!」 自販機の横から現れたマックの君。 急にしゃがんで……震えて……笑っ……? いやいや!それより! 「あわわわわ!!」 この人!怒ってた!笑ってるうちに逃げなきゃ! そう思ってクルッとマックの君に背を向け、思いっきり走る。 「…へぇ!足は早いんだ。」 「うにゃーーー!!!」 「運動音痴でもないんじゃない?…だけど逃がさないよぉ?ナツちゃーーん?」 …怖いーーー!!怖いーーー!! 千夏ちゃーーん!! ニタァって笑ってるーー!!
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