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可愛い…って…言った… 嬉しい!…どうしよう。 マックの君から見て、私は可愛く映ってる? もっともっとそう思われたい。 好きだから。可愛くしたい。 顔が熱いよ。 恥ずかしくて嬉しくて。 でも、顔が綻んでしまう。 「…ハァ…」 と。マックの君が溜め息を吐いた。 「参ったな…」 「…マックの君…?」 「何?」 「私、また萌えてます…」 「…だから、そういうのは」 「キュンキュンしてます!マックの君も可愛いです!素敵です!」 「わ!分かったからストップ。」 溜め息を吐いた横顔を見ると、ちょっと赤くて。 口元を包んだ手が、必死に見えて。 だけど、止められちゃった。 「言っちゃ…ダメですか?」 「…あのね。大の男を可愛いと言うのも可笑しな話だろ?君なら似合う言葉だけど。」 「……あ!照れてるんですか?」 「……マジで、勘弁して。」 …なるほど。 やっぱり照れてるんだ。 じゃあ、この前とその前も照れてたってこと。 「…可愛い…」 「ナツちゃん。」 「ごめんなさい。」 ちょっと低い声で呼ばれたからビックリしてすぐ謝った。 だけど目が合うと、二人して笑みが浮かんだ。
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