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「えっと!それで!」 「うん。」 「お休みランニングお休みして…あの…えっと」 「お休みして?」 「お…烏滸がましいデートはいかがでしょう!」 言った!偉い!夏! カツロ作戦! ……あれ。でも、ちょっと違うかな。 しかも、マックの君…笑い堪えてる?…涙目… 「……ハッ!…うわ!間違えました!!」 「…ワハハハハ!!!」 バッ!と顔が熱くなり、立ち上がって近くの植え込みに隠れて項垂れた。 …冷静になれ。夏。 デートってワード使ったんだから、きっとマックの君も理解してくれてる。はず。 ググッと拳を握って立ち上がり、再度マックの君のところまで行って、正面で正座して。 「デートなんて烏滸がましいですか!」 「誰と誰?」 「私です!マックの君です!」 「烏滸がましいという発想が分からないけど。」 「じゃ、一緒にどこか行きませんか?」 「いいよ。」 …いいよ…いいよ…いいよ…いいよ… 何?山びこが聞こえる… デートしてくれるんだ…嘘… また植え込みに隠れて両手で熱くなった顔を包んだ。 恥ずかしい。けど嬉しい。 ハツコイ…サイコー…
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