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その翌週、マックの君は本当に時間を取ってくれた。 "日曜日はデートの日にする?" そう言われて5mくらいジャンプした気がする。 つまり、月に二回はデート。 でも、 ふとした瞬間に感じる"壁" それが何なのか分からない。 ふとした瞬間に感じる"表情" どうして哀しそうに笑みを浮かべるのか分からない。 それでもマックの君は、嫌とは言わない。 私も頑張って大人っぽい格好をしたりするけど、"普段通りのナツちゃんでいいから"と一蹴された。 店の大きなウインドウに映る私とマックの君は、本当にチグハグ。 カップルというより、兄妹。 悔しい。悲しい。 千夏ちゃんは、「いい雰囲気じゃん?冬馬さんは気にしてないってことでしょ?」と言ってくれた。 何度も大丈夫と言い聞かせて。 会うたびに膨れていく"好き"を胸に、少しずつ距離を縮めていきたい。
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