3

60/60
前へ
/356ページ
次へ
…縮めていきたいと言うより、確実に縮んでいると思うけど。 私も学校のことを喋ったりして、普段の自分を教えて。 マックの君も、大好きなスポーツのことを興奮しながら話してくれる。 お互いに好きなものや嫌いなもの、興味あるものや趣味、いろんな話の中で分かり合えている。 電話もメールも出来るようになった。 私も、あまり緊張とかしなくなった。 きっとマックの君がそういう雰囲気にさせないんだろうと思う。 「あのっ!」 「ん?」 「マックの君は、無理していませんか?」 「無理って、何に対して?」 「えっと…えっと…私?」 「は?」 「私は…マックの君から見れば…子供で…きっと私に合わせて」 「ナツちゃん。俺がそういうこと気にしてたら一緒にいるはずないでしょ。 俺だって自然体で接してるんだ。君も自然体でいいと言ったろ。 変なこと気にするな。ほら、このポテト俺が全部食ってやるぞ?いいの?」 「あっ!ダメです!ここに置いてください!」 「変なこと気にするおバカさんには当然の報いだ。いただきまーす。」 「…は!…ああっ!……ポテちゃん…!」 「…プッ!!なんて顔してんだよ。冗談。ほら、あーんして。……指まで食うな!」 …あーんしてもらっちゃった。 こうして不安を払拭してくれてるんだよね。 優しい。マックの君。
/356ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2887人が本棚に入れています
本棚に追加