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気にして欲しい? …私は、学習したはずだ。 「…あの。堂本くん本人が言ってました。 好きじゃない。からかっただけ。と。 その前日には確かに好きだと言われたのに。 …また、からかって面白いですか? 私は結構真剣に悩みました。だから苦しかったんです。自分がバカみたいで。」 「ごめん。謝る。あのときはクラス中からからかわれて恥ずかしかっただけなんだ。 咄嗟に出てきた言葉で…谷口…ごめんな。本当にごめん!!」 腰を90度に曲げて頭を下げた堂本くん。 3ヶ月以上も経って季節も変わったのに、今さら謝ってくるなんて。 「…あのっ!」 「何?」 「つまり、堂本くんは気に病んでくれてたってことでしょうか?」 「違う!」 「え。」 間違った!じゃあ?えっと! 「谷口が好きってことは本当。」 「…ああ!そっちか!」 「……………」 「……ぅえぇぇぇ!?…ちょっと待ってください!落ち着いて!」 「…お前が落ち着いてよ。」
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