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しばらくすると、学校らしき建物が目に入る。
どうやらここが彼女の通う高校。
「………!」
と、正門が見えてきたとき、制服の彼女がその正門の内側に立っているのが見えた。
……男の子と一緒に。
思わず、ハンドルを握り締めた。
なぜなら、彼女はその男の子と立ち止まって手を握っていたから。
見つめ合う二人。
やっぱりな。
こういうことだ。
恋に恋する時期っていうものは。
しかも、同年代ならお似合いじゃねぇか。
「…チッ…大人しく家にいるべきだった。」
曖昧だったが、結論を出すべきかもしれないな。
心地好かった関係を、手離さなければ。
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