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休み時間になっても一人だし。 途中でなぜか帰ってしまった。 何なの?この徹底ぶり。 待ち遠しかったチャイムが鳴り響くと、帰る支度をして教室を飛び出した。 早く会いたい。 「…谷口!!」 「へ?」 校門に着いたとき、誰かに呼ばれて振り返ったら、早瀬くんがいた。 「あの…何でしょうか?」 「……………」 その場に立ち止まり、私をジッと見た。 …な…なんか…睨まれてる? 怖い!!怖い!! 「……谷口。」 「ひぇ!!はい!!」 「お前さ、今日、堂本と何喋ってたの?」 「……はへ?」 「告白された?」 「ーーーーッッ!!」 コクハクに反応し、一気に顔の温度が上昇した。 されましたけど、なぜ知ってるんだろう?
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