4

19/43
前へ
/356ページ
次へ
「あの。早瀬くん。」 「何だよ。」 「先ほどから、作ってるとかキモいとか、意味の分からないことばかり言わないで下さい! 学校規定の服装して、どうしてキモいなんですか?よく分かりません! そっちだって"好きかも"とか曖昧な告白じゃない告白してるくせにぃ! お手するなんて、犬みたいに言わないで下さい! うぅーーー!!キモくないもん!!」 「……いや、ごめ」 「キモいなんて人に言っちゃいけないです! 悪かったですね!キモくて! だったら今後一切こんな風に話し掛けてもらわなくて結構です! 引き止めたりしないで下さい! もう!もう!キモくないもん!!べーーだ!!」 舌を出して、睨みながら叫んで。 呆然と立っている早瀬くんに背を向け、マックに向かって走った。 どうしたんだろう?私。 あんなこと言わないのに。 オカシイ。何かオカシイ。 「おぉー。来た来」 「ぢなづぢゃん!!」 「ブッ!!!…何その顔。」 「もう嫌だ!怖いーー!!」 「落ち着いて。堂本が何か言ってきた?」 「違う!早瀬くん!」 「ブッ!!!…あいつか。忘れてた。」 「早瀬くん、キライ!!」 詳細を話すと、千夏ちゃんは思いっきり笑った。 ……どうして。クスン。
/356ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2886人が本棚に入れています
本棚に追加