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きっちり10分後、カッコいいその姿が現れた。 ドキドキ最高潮。 私を見付けると、真っ直ぐ向かってきた。 「…こんにちは。ナツちゃん。」 「こ!こんにちは!」 「千夏ちゃんも久し振り。…君もいたのか。良かった。」 「……は?」 「いや、何でもないよ。」 「…聞き捨てならない台詞ですね。」 …急に千夏ちゃんがマックの君を睨み付けた。 え?何?どうかしたのかな? 不思議に思っていると、私の隣に座ったマックの君。さらにドキドキ。最高潮の上までいった。 「…俺も話したいことあったから、ちょうど良かった。」 「え?何ですか?」 「俺から話していいの?」 「はい!どうぞ!」 と、言ったのと同時だった。 私の左側に座るマックの君が、私の左手を握った。 「えっ!うっ!…あ?」 早瀬くんと手を繋いだときは、こういう現象は起こらなかった。 ドキドキして。顔が熱くなって。 早瀬くんが言ってた理由が分かったような気がした。 大きな手。マックの君の手。暖かい。
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