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三人で座るテーブルに、無言の時間が流れた。
千夏ちゃんをチラッと見る。
「……?」
千夏ちゃんはマックの君を睨むように見ていた。
そこで私もマックの君を見てみる。
「……!」
ドキッ!とした。
いつもの表情とは違い、険しい顔で私を見ていて。
それでも手は繋いだままで。
「…ナツちゃん。」
「はいぃ!」
「…さっき、君の高校の前を車で通ったよ。」
「……え?」
「男の子と手を握って見つめ合ってた。」
「……え!!!違…わないですけど!!語弊があります!!私はドキドキしなかったって言ってましたから!試されただけです!!」
なんか、勘違いしてる!!
見つめ合ってなんかいない。
「…告白でもされてた?」
「好きかもって言われて、お手されて!だけど好きじゃないって言われました!」
…何だろう。ものすごく不安になる。
見たことのない表情だから?
…ドキドキしている心臓が、違うドキドキに変わっているのに気付いた。
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