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ーside 千夏ー
憧れのマックの君が消防士。
その事実を聞いて、夏は放心状態だった。
冬馬さんはこの事を伝えたくても伝えられなかったんだろう。
夏から直接聞いたはずだから。
そして、なぜ今日言う?
(…不器用すぎる…)
思い当たるのは"嫉妬"
校門の前で見たというシーンは、冬馬さんの誤解。
だが、ある意味動揺する出来事だったのかもしれない。
見るからに、冬馬さんは夏を気に入っている。
いや、もう好きなのかもしれない。
それは初めて会ったときから感じていた。
だから釘を刺したのに。
子供として見るなというニュアンスを含んだ言い方で教え、冬馬さんは理解したはずだ。
でも、確かに私たちは学生で半人前の子供。
冬馬さんは、自分が一番年齢のことを気にしているのかもしれない。
…そんなの、好きになれば関係ないのに。
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