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パシーーーン!!! マックの君のことで頭がいっぱいだった。 すっかり忘れてたこの時期。 ある日、家に帰ってきた時に明かりが点る自宅を見て、そこで初めて気が付いた。 その日から睡眠時間を削っての猛勉強。 だけど、返ってきたテストには、丸以外のものが数個ついていた。 「…ナツ……ナツ!!」 「……え?…あ…ごめん。ボーッとしてて……」 「…大丈夫?…何点だった?」 「…91…と…98…他は何とか…」 ショックすぎて放課後になるまで時間が過ぎていたのにも気付かなかった。 他のみんなは見当たらず、千夏ちゃんと二人きりの教室。 自分を出していい時だ。 「…覚悟して…帰らないと…ね…ハハッ!」 「何笑ってるの。バカ。」 「千夏ちゃん…ちょっとだけ…」 満点とれない自分のバカさ加減に呆れる。 マックの君のこともそうだけど、私は学生が本業だから勉強も頑張らないと。 出来なかった自分が悪い。 だけど、待ち構える恐怖は消えない。 その恐怖で身体が震える。 千夏ちゃんに抱き締めてもらって、落ち着いたら家に帰った。 結果を見せた瞬間殴られた。
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