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さんざん罵倒し殴ったあと、お母さんはまた出ていった。 取り残された家の中で、頭に思い浮かんだのはやっぱりマックの君。 気が付いたら、足はスポーツランドのバス停だった。 カレンダーに記された丸とバツの印。 丸は休みでバツは仕事。 一日おきにつけていたそれは、マックの君のシフト表。 今日はバツの日。 だけどやっぱりマックの君はいなかった。 車もなかった。 《会いたいです。今どこですか》 短いメッセージを打って送信。 何時間待っても、やっぱり返信はなくて。 電話を掛けても繋がらない。 「…冬馬さん…」 思わず口に出してしまった名前に、ボロボロと溢れだした感情。 孤独だった。 それが凄く怖かった。 『…今から?別にいいけど。』 「本当に?じゃあ、肉じゃが食べようよ!私が作ってあげる!」 『分かった。』 千夏ちゃんは文句も言わずに一緒にいてくれた。
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