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何だろう。 ちょっと雰囲気が変わったかな。 以前から人気者だったし、いつも笑ってたけど。 ちょっとマックの君に似ている笑い方をしてる。 「はい。これでよかった?」 「…はい。ありがとうございます。頂きます。」 「どうぞ。」 木陰のベンチに座り、肩を並べてジュースを飲む。喉に冷たいものが通る感覚が気持ちいい。 「…谷口。」 「…はい。」 「マックの君に会えるといいな。」 「……え?」 「野々村に聞いたんだよ。夏休み前、お前の携帯を知りたくて、野々村に頭下げたんだ。直接お前に聞けばいいのに、勇気がなくて。」 「携帯?何でですか。」 「夏休み、花火とかお祭りとかイベントたくさんあるだろ?…誘いたかったんだよ。」 「……はぁ……」 「…俺が言ってるの、デートだから。」 「で!!デート!?いや、ダメです!デートは出来ません!」 …ビックリした。 つまりは二人きりってこと。 そういうのはみんなでワイワイのイメージがあったから驚いた。
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