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地図の消防署のバツ印が増えていく。
今日も収穫なし。
「でも頑張るぞ!カモン!初恋コノヤロー!」
ベッドの上で落ち込みそうな自分を奮い立たせ、千夏ちゃんとおしゃべりしたあとに休むの繰り返し。
自転車漕ぎすぎて、足に筋肉がついたかも。
そのうちアスリートになったりして。
クスクス笑いながら夢の中でマックの君に会えるように祈りながら眠った。
そんな毎日を繰り返し、夏休みも残り半分になったお盆前のある日だった。
梯子車も校庭くらいの大きなグラウンドも完備された、ちょっと大きな消防署。
消防車を丁寧に洗っている一人の人。
もう、涙が出そうだった。
久し振りに見たマックの君は、当たり前だけど消防士の格好で。
なぜかそれが似合っていて。
しばらくそこから動けなかった。
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