2886人が本棚に入れています
本棚に追加
"帰れ"
凄く冷たく言い放たれた。
表情も、態度も、言葉も。
いつものマックの君じゃない。
だけど、それほどまでに傷付けたって思ったら納得いく。
「冬馬ーー!…と。来客?……あっ!?」
「いや、もう済んだ。何。」
「来週小学校で訓練って。…それよりいいのか?あの子。」
「いいよ。話は終わった。行くぞ。」
ドアから一人出てきてマックの君に話しかけた。
結構親しそうだ。
こちらを気にしてるけど、マックの君は私に背を向ける。
その人の腕を引き、ドアに向かって進んでいく。
咄嗟に叫んだ。
「私!今日は帰ります!でもまた来ます!!
マックの君の全部を知りたいから!消防士のこともちゃんと調べました!
だから、もっと知るためにまた来ます!!」
だけど、マックの君は振り向かず、そのまま建物の中に消えていった。
最初のコメントを投稿しよう!