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"帰れ" 凄く冷たく言い放たれた。 表情も、態度も、言葉も。 いつものマックの君じゃない。 だけど、それほどまでに傷付けたって思ったら納得いく。 「冬馬ーー!…と。来客?……あっ!?」 「いや、もう済んだ。何。」 「来週小学校で訓練って。…それよりいいのか?あの子。」 「いいよ。話は終わった。行くぞ。」 ドアから一人出てきてマックの君に話しかけた。 結構親しそうだ。 こちらを気にしてるけど、マックの君は私に背を向ける。 その人の腕を引き、ドアに向かって進んでいく。 咄嗟に叫んだ。 「私!今日は帰ります!でもまた来ます!! マックの君の全部を知りたいから!消防士のこともちゃんと調べました! だから、もっと知るためにまた来ます!!」 だけど、マックの君は振り向かず、そのまま建物の中に消えていった。
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