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「さっきの場所を通り抜けると、僕の部屋があるんだ。そこでだったら幾分マシでしょ?」 「…部屋…」 「そう。ここでは"副隊長"と呼ばれている地位にある。僕は刈谷といいます。宜しく。」 「…刈谷…さん。」 優しい雰囲気の刈谷さん。 この人と二人だったら大丈夫かも。 そう言い聞かせて後ろについていく。 「…あ!来た!副隊長!その子、誰ですか!」 「うるさい西崎。…いい?みんなのことはジャガイモと思えば大丈夫。行くよ。」 「ジャガイモって!!」 「うるさいと言っただろ。俺のお客さんだ。何か飲み物持ってきてくれ。」 「女子高生っぽい!犯罪スレスレ!俺たちも仲良くなりたい!!」 「バカ丸出し発言はやめろ。…さ、ここだよ。入ってそこに座って。」 ほにゃららさん、もとい、刈谷さんは、軽く隊員の方をあしらいながら、優雅に"副隊長室"と書かれた場所まで案内してくれた。 緊張する。 だけど、ここまで来たら、少しでも知りたいから頑張るしかない。
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