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「やった!凄い!マックの君カッコいい!」 思わず手を叩き、万歳して喜んだ。 遠目でも分かる。 肩で息をし、疲労感たっぷり。 だけど、最後まで諦めずに登りきった。 消防士って諦めたらいけないんだ。 私もマックの君のようになりたい。 何事も諦めずに頑張りたい。 素直にそう思った。 「…何してんの。」 「!!」 訓練が終わり、みんなが署の中に入ったのを見送ると、ノートを取り出して、今見てた訓練やマックの君の様子を書いてるときだった。 後ろからの声にビクッと反応する。 「…何もかも怖いくせに、こんなところに来るんじゃない。」 「……こ!こんにちは!あのっ!」 「言い訳は聞かない。ここに来ちゃダメだ。」 「嫌です!明日も来ます!」 「明日は俺は休み。知ってんだろ。」 「か!刈谷さんがいますから!刈谷さんからいろんなこと聞くんです!」 「今日会ったよ。構うなと言っておいた。」 「…それでも来ます!」 拒否されてるのがよく分かる。 でも、諦めたくない。 ハツコイは頑張りたいから。
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