2885人が本棚に入れています
本棚に追加
毎日、毎日、消防署に通って、マックの君がいるときはマックの君の訓練姿を見て、いないときは刈谷さんにいろいろ教えてもらった。
刈谷さんはとても安心できる存在。
いつだって穏やかで、些細な質問でも真剣に答えてくれる。
来るって分かってるから…何てはにかみながら言って、ケーキとかお菓子とかくれた。
誰かが"なっちゃん、餌付けされてる"って言って笑われたけど。
隊員の皆さんとも顔見知りになって、消防官だけど、あまり怖くなくなった。
それで分かってくる"いい人たち"
そこに、以前のような嫌悪感は存在しなかった。
"最低""非道""残酷"
そんな言葉しかなかったのに。今は感じない。
ゆっくりだけど、私は変われてるって思った。
帰宅後は、いまだ繋がらない電話をかけ。
そして、メッセージを残す。
電話が着信拒否されるわけでもない。
"既読"マークがつかない日もない。
それだけで満足してた。
私は、嫌われてる訳じゃない。
「大丈夫だーー！！コノヤロー！ハツコイ！
…あれ。なんだっけ？……あっ！
カモン！ハツコイ！コノヤロー！だったかな。」
落ち込んでる暇はない。
毎日通えるのも、もう少しだけだから。
新学期が始まったら…週末だけになっちゃう。
最初のコメントを投稿しよう！