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「…約束通り、もうここには来ません。今日で最後にします。
しつこくつきまとってすみませんでした。
私は、汚点だから、マックの君が可哀想だもんね。うん。納得です。」
「ナツちゃーーー」
ちょっと慌ててる?どうして?
慌てなくてもいいのに。
こんなところでも萌えてる。私。
私に一歩近付いたマックの君。
同時に館内から放送が聞こえた。
それを聞いて、歩みを止めたマックの君。
「火事ですよ?お仕事です!頑張ってください!…怪我とかしないようにしてくださいね!」
「待って!夏!」
「行ってらっしゃい!」
思いっきり笑って。
最後まで笑って。
そして、自転車のところまで走った。
サイレンが鳴り響く。
私の横を"相棒"が通った。
「…マックの君…私は、消防官をもっと知りたいです。」
相棒を見送りながら、自転車を走らせた。
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