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「本当、お前らいいコンビだな。」 「「は!?」」 お。 堂本くんも同じこと思ってたんだ。 そう思って見上げると、目が合った。 「谷口もそう思うだろ?」 「…ええ、まぁ…」 「ちょっと千夏!やめてよ!」 「お前も谷口乗せてんじゃねぇよ!」 「別に。俺は思ったことを口にしただけで、谷口だってそう思ったってことだろ?」 焦っている千夏ちゃんと早瀬くんが妙に可愛くて、自然に顔が綻んだ。 すると場が凍りつく。 視線を上げてみると、堂本くんも早瀬くんも私を見て固まっていて。 何だか怖くなって千夏ちゃんに助けを求めた。 「ん?ナツ?どうしたの?」 「…か……帰りたい……」 「え?……ああ、怖くない怖くない。」 「千夏ちゃん!」 「ったく。じゃ、帰るか。例の話は公園でやろう。…つー訳でうちら帰るから。ごゆっくり。」 「さよなら。」 結局さっさとマックを出た。
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