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「あんたさ、自分の性格嫌いでしょ?」 「えっ!」 「あったりーー。」 公園のベンチに座って、突然そう言われた。 言い当てられて、ちょっとビックリした。 「…だからなんだよね。ナツは彼氏作った方がいいと思う。」 「…意味分かんない…」 「ナツはね、依存しちゃうタイプなんだよ。」 「依存?……ゴメン……」 「いや、私は別に嫌じゃないの。可愛いなって母性本能擽られてるくらいだから。」 「…ぼ!?」 「うん。男ってさ、結構単純だから、女に頼られてると嬉しいもんなんだって。 誰だっけ?…権田だったかな?ま、いっか。 でもね、いつまでも私に頼られたら、私はいつ彼氏作れるの?って話。 …気分は…あれだ。獅子の子落とし。」 「……………」 「だから、ナツに好きな人ができたって凄い進歩だと思う。マイペースでもいいから、必死になってみなよ。 もしかしたら、新しい自分が生まれるかもよ?」 「新しい自分…ちょっとは積極的になれる?」 「ナツ次第っしょ!応援するから、頑張ってマックの君見付けよう?…私のためにも頑張れよ。コノヤロー。」 「アハハ!分かった!頑張る!」 「…ぅああーー!彼氏欲しいーー!!」 依存しちゃうタイプ…か。 ちょっと重たいかも。自分。 でも、こうしてアドバイスしてくれる人がいるって幸せかも。
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