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「青い春を謳歌せよ!ハハハ!」 休み時間、直ぐに千夏ちゃんの席に行き、二人の不可解な行動について聞いてみたら、そういう答えが返ってきた。 「なんか怖いって!」 「怖くない。…それよりマックの君捜し、今日もしようね。あんたが一目惚れしたんだから。」 「ちょっと!声大きい!!」 「「一目惚れぇーー!?」」 「プッ!……アハハハハ!!」 …なんかまた笑ってる! …そして聞かれた!! 恥ずかしくて顔が熱い。 「…うぅーー!!」 「わ。…ごめんナツ。怒んないで?」 「うぅーー!!」 「怒った顔も可愛いよ。私のナツ。」 「……からかわれるのやだ!」 「ゴメンってば。今日、シェイクつけてあげるから。ね?」 「ホント?」 「うん。約束。ほら、授業始まるよ。」 (シェイク♪シェイク♪) ちょっと放課後が楽しみになりながら席につくと、堂本くんが話し掛けてきた。 「谷口、好きな人いるの?」 「…えっ!…あの…」 「堂本!ナツにちょっかい出すな!」 遠くから千夏ちゃんが牽制し、ムスッとした堂本くん。 何だろう? これが青い春?
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