2

32/54
前へ
/356ページ
次へ
…テンパるってより舞い上がってるの方が正しいか?ま、いっか。 それより聞きたいことあったんだ。 「谷口。」 「はひぃぃ!」 「好きな人いるってホント?」 それまで俺の手をつねったりつついたり叩いたりしてた谷口がピタッと停止した。 「堂本くんには関係ありませんです!」 …顔、真っ赤。 いるんだ。…ふーん。 関係あるんだよ。俺にとって重大。 「…誰?」 「分かりません!」 「………だぁれ?」 「いやーー!怖い!千夏ちゃーん!!」 「誰か言ったら離してやるけど?」 そいつから奪ってやる。 絶対、俺に振り向かせてやる。 野球優先になるかもしれないけど、自分なりに大事にしてやるから。 「…分かりません。だから離して。」 「言ったら離すって言っただろ。」 「…だから分かりませんってば!そう答えたのに離してくれないでしょうー!」 ……意味不明……
/356ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2886人が本棚に入れています
本棚に追加