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翌日、朝から緊張しながら学校へ向かった。
教室の外に呼び出して、きちんと断ろう。
みんなの前じゃ私も恥ずかしいし。
断るところを堂本くんだって見られたくないだろうし。
上靴に履き替えて、気合いの一発を頬に。
そして、教室に。
「俺、見ちゃったんだよね!!昨日、堂本がコクってるとこ!」
「…ッ!!」
ドアを開けたとき、堂本くんの周りに集まっていた人の一人が叫んだ。
瞬間的に身体が硬直した。
「は?マジかよ!お前、好きな子いたの?」
「ばっ……ちげーよ!!」
「相手もバッチリみた!」
「えっ!誰!誰!」
「なんと、谷口!!」
「マジかよ!何で谷口!?」
「もっとマシなのいるだろ!!」
「うるさいな!!コクったとかじゃねぇよ!!からかったんだよ!好きじゃねぇよ!!」
輪の中心の人物が、迷惑そうにそう叫んだのも聞こえた。
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