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ポテトとドリンク頼んで、いろんな話をする。 主に、学校での出来事。 「でさ、権田の奴、何て言ったと思う?」 「え?なになに?」 「世界中の女子は俺の虜になればいい!だって!キモいから!」 「アハハ!権田くんらしい。」 「ああいう男を彼氏に持つと厄介だぞ。うん。ナツは好きな人出来た?」 「え!?…ううん!いないよ!私には早いよ!」 「そんなこと言ってると、直ぐに20歳になるぞ。青い春は今しかないんだから。早く作りなさい!」 「えっ。」 「可愛い顔してるんだけど、まずその髪の毛と膝丈スカートを何とかしないとね。」 「え!いや、いいって!可愛くもないし!私はこれでいいの!」 「また始まった。学校にいるときくらい、親の目気にしなくて過ごせるんだから。 ナツなら可愛くしてたら男が放っておかないって!」 毎度のことだけど。 この勢いに圧倒されそうな時間が過ぎる。 「…そろそろ宿題しよっか!」 「…逃げたな?…まぁいっか。」 どうやら諦めてくれたみたいで、ホッとした。
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